この記事は,SYSKEN Advent Calendar 2017 4日目の記事です。
RSです。
11/4 – 5にかけて,本校では津山高専 第53回 弥生祭が開催されておりました。
システム研究部でも,コンテンツの展示をさせていただいておりました。
作品については,以下のカテゴリーを参照ください。
弥生祭2017 – SYSKEN ONLINE
今回は,弥生祭にて裏で集客状況取得システムを仮稼働させてみようという取り組みを実施しました。
集客状況などについて,少しお話をしていきます。
なぜつくることに?
そもそも,なぜこのようなシステムを作ることになったかといいますと,
- どの時間帯が一番忙しいのか
- どんな人が来ているのか
この2点を調べたいと思ったからです。
1.については,展示の関係上シフトを組む必要があるのですが,大まかに午前午後で同じ人数を割り振ったとして,本当にその人数が妥当なのかを考えることが出来ませんでした。
2.については,展示する作品は誰が遊ぶもので,どのようなことを工夫すれば遊ぶ人たちに楽しんでもらえるのか考えることができるようになるのではと考えました。
どうやってつくったの?
今回は,端末を限定せずシフトの人たちに集計してもらうためにwebページ + webAPIを使ったシンプルな構成にしました。
集計の目的は,時間帯,客層を知ることですので,以下のような要素で集計することにしました。
- 来客日時(visit_date)
- 性別(sex)
- 年齢(age)
知名度も高いかと思いますが,HerokuというPaaS環境を使ってデプロイしていました。
GitHubリポジトリ上のmasterブランチへのpushとデプロイを連携しているので,LGTMもらったらデプロイ完了!というのはやはり楽しいですね。
結果はどうだった?
上のサービスを受付の子たちに2日間回してもらった結果,驚くべきことに2日で1000人超えとの結果が出てきました!
実際にデータとして示されると面白いですね。
さて,この集計結果を少しきちんと可視化された状態にしてみました。
可視化の準備
今回は,可視化のためPythonとJupyterを使って何らかをやってみようと考えました。
とはいえ何分初めてのことなので環境の準備から。
まずは,jupyterのインストール
% pip install jupyter
Jupyterは,いろいろな言語の実行環境 + ノート というイメージのツールで,pip環境からインストールできるそうなのでカジュアルに試せて便利ですね。
初めて実行してみると,こんな感じでファイルを閲覧できてナウいです。
可視化の試行
何を使って可視化すれば良いのかなー,と調べてみて今回はクロス集計とヒストグラム化に取り組んでみました。
以下にgistを上げてみました。
可視化の結果と考察
集計の結果,
- 21歳以上の女性客が一番多いらしい
- 11時-12時の間が集客数が突出して多い
- 15時-16時の間が少ない
といったことがわかりました。
昨年度の所感では小学生が積極的にゲームを遊んでくださっている印象でしたので,客層としては少し意外でした。
この結果だけではどのようなジャンルのゲームが良く遊ばれているかまではわかりませんが,
- 中高生(男性)
- 大人(女性)
がよくいらしていることが考えられるようですので,その方々に向けた取り組みを考えることが出来るのかなと考えたりしています。
また,15時からが集客数が少ないようなので,この時間帯に何のイベントが開催されていたのかを少し調べてみました。
すると,共通してお化け屋敷が見られたり,大会・イベントが開催されていることがわかります。
この時間帯に宣伝等をどのように実施すればこの人数が減る時間帯を変えられるか考えられそうです。
どうだった?
ツールを作成することはこれまでよくやってきたのですが,このようにデータを集計してそれを元に考えてみることは初めてでした。
なかなか楽しいですが,集計・統計の手段をもう少しきちんと勉強してみると更に有用なのではないかとつくづく思いました。
(回帰分析を通してみたりと,分からないながらに試行錯誤しました。)
今後このような解析を続けていくなら,以下の様なことを改善していく必要があるなと思いました。
- 集計するデータの要素を増やす
- グループ来客の場合の構成
- 来客回数
- etc.
- ゲームの遊ばれた回数を集計する
- アンケートに客層を追記してもらう
- etc.
とはいえ今あるデータでもまた違った集計ができると思われるのでもう少し試行錯誤してみるのも面白いのかなと思います。
有用な集計方法などの情報お待ちしています!
明日は SYSKEN Advent Calendar 2017 5日目です。昨日の記事に引き続きふぃらっはくんがお届けします。
明日もお楽しみに!
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