C++書くなら”Boost C++Libraries”

この記事は,SYSKEN Advent Calendar 2017 24日目の記事です

クリスマスイブに自宅警備をしているyatoです。
今回はC++を書く上であったら便利な”Boost C++Libraries“(以下Boost)について解説していこうと思います。

目次
・BoostC++Libraryとは?
・メリットデメリット
・導入方法
・まとめ

・BoostC++Libraryとは?

まず,Boostというのは無償(BoostSoftwareLicense)で提供されている便利な機能の寄せ集めののようなものです。
BoostはC++の最先端を行く開発者たちのコミュニティが公開していて,いま現在も開発が進んでいます。
また,開発担当者にコンタクトを取れば,自分自身がBoostを作るメンバーとなることもできます。

こんな堅苦しい説明をしていますが,つまりはC++で出来ることが広がるということです!

・メリットデメリット

ここではメリットデメリットについて箇条書きにしていきます。

メリット
・実装の幅が広がる
・自分で実装する手間が省けるため,作業効率が上がる
デメリット
・ファイルのサイズが大きくなるので,コンパイルが遅くなる
(特定のヘッダファイルのみ読みこむことも可能)
・学習コストが高い
・頻繁に仕様が更新されたりするため面倒なことが多々

デメリットの方が目立つような気もしますが,プログラムミングの自由度は格段に上がるので是非使って見てください!

導入方法

導入方法について説明をしていきますが,注意点があります。
まず,今回対象にしているのは以下の環境です。

・Windows 10
・Borland C++ Compiler (BCC)

つい最近「BCCはもう古いよ!これからの時代はGCCだよ!」と布教をされましたが,基本的にはBCCを使っているのでこちらで説明していきます。

まず以下のサイトからboost_~~.zipをダウンロードします。
http://www.boost.org/users/history/version_1_66_0.html

zipファイルをダウンロード出来たら,お好きなディレクトリに解凍します。(私の場合はデスクトップに解凍しました)

次に管理者権限でコマンドプロンプトを以下の流れで開きます
・Windowsキーを押した後に「cmd」と入力
・Ctrlキー + Shiftキー + Enterキー
・確認画面が出てくるので「はい」を選択

コマンドプロンプトが開けたら,zipファイルを展開したディレクトリのアドレスをコピーします。

上図で示した部分をコピーして,コマンドプロンプトの方に「cd (コピーしたアドレス)」のように入力します。

「bootstrap.bat」と入力します。

「b2.exe」と入力します。

※ビルドのため,しばらく時間が掛かります。

今回はBCCで使えるようにするためにbcc32.cfgの中身を書き換えます。Borland->bin->bcc32.cfgとかにあるので,探して開いてください。

-I”c:\Borland\Bcc55\include”
-L”c:\Borland\Bcc55\lib”

-I”c:\Borland\Bcc55\include”;”C:boost_(バージョン名)”
-L”c:\Borland\Bcc55\lib”

私の場合はバージョンが「1_66_0」だったのでこれを入力しました。

Boostの導入方法は以上で完了です。

まとめ

今回は,C++のライブラリの中でも有名な「BoostC++Libraries」について説明をしましたが,このほかにも多くのライブラリがあるので,興味があれば探してみてください!
明日はAdvent Calendar最終日でクリスマスです。
Gimmick君がイケイケな記事を書いてくれるらしいので,楽しみですね!


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