それでもやっぱり Ubuntu

この記事は,SYSKEN Advent Calendar 2018 の4日目の記事です。

縣です。いや「懸」じゃありません、心が無いんですよ…。

今回は Ubuntu 16.04 のクリーンインストールをしようと思って Manjaro Linux を入れた後に、再び Ubuntu 18.04 を入れ直したお話をします。

目次

  1. 何故 Manjaro Linux を入れたのか
  2. Arch 系の素晴らしい点
  3. Arch 系の問題点
  4. 最後に

1 何故 Manjaro Linux を入れたのか

プロコンの開発によってパッケージインストールを乱発していたせいで、ストレージを余計に圧迫していたこともありクリーンインストールをしようと考えていました。

その時に普段使いに使用できる Linux を Ubuntu 以外に知らないという重大な事実を思い出して、 Twitter を見る限り使っている人も多い Arch Linux でも入れてみようかなと思い立ったわけです。

ただ常用 PC にいきなり Arch Linux を突っ込んで正しく構築できるか分からない恐怖があったので、既にユーザーフレンドリーに構築されている Manjaro Linux を入れました。余計なものは入れないパ○コの超○思想を初手でぶち壊していくスタイルですね。

2 Arch 系の素晴らしい点

さて、「ユーザーの理想とする環境」を構築できる Arch Linux に dnf でも入れようと思った矢先、標準で pacman が入っていて絶望するところから評価が始まるわけですが。

2.1 コミュニティ運営のリポジトリが便利

Arch Linux の公式リポジトリとは別に、 Arch User Repository (AUR) と呼ばれるコミュニティ運営のリポジトリが存在します。このリポジトリさえあればあらゆるパッケージがインストールできます。Ubuntu の PPA のように分散しておらずとても便利。

2.2 無駄なパッケージが一切ない

初期インストール時のパッケージが本当に少ないです。余計なものが一切入っていない。余計なものがないということは逆にセキュリティ面では素晴らしいし、 Docker でも使いやすい OS です。

3 Arch 系の問題点

3.1 堅牢性

やはりローリング・リリースは性に合いませんでした。ローリング・リリースとはソフトウェアを断続的に更新していくリリースモデルのことです。

加えて、メジャーなエディターやコミュニティツールはほとんど AUR にあります。ここが Ubuntu のように公式リポジトリを配布しているのとは違う点です。

この二点を考えると堅牢性はだいぶ気になるところです。

3.2 パッケージビルドに時間がかかる

これが Ubuntu に戻ろうと思った一番の理由です。 AUR のリポジトリには正確にはパッケージをビルドするための手順ファイルしか置かれていないわけですが、そのビルドがパッケージによっては極端に長いことです。

私が Discord を入れようとした際に、依存関係にある libc++ のビルドには10分かかりました。バージョンアップの度にこれだけ時間がかかっていてはやってられません。

4 最後に

書いてて思ったのは、新しいもの好きな方には是非試していただきたい OS です。公式も AUR もほぼ全てが最新バージョンです。

ただ、裏を返せば最新すぎて、アップデートをかければ次の日にはマシンが動かなくなるかもしれません。最新にするには常に細心の注意をはr

 

明日は Terfno の記事です。何を書くか判りません、気をつけて。


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