この記事はSYSKEN Advent Calendar 2017の一日目の記事です。
はじめに
みなさんこんにちは,すいはんきです。
半年ほど前から使い始めたLinuxにて,使っていくうちにいくつかの不満が出てきました。
今回はその中で出たbashに対する不満を解決するために導入したfish shellについて書いていきます。
環境
- Antergos Linux
fish shellの導入
まずはfish shellのインストールです。
# pacman -S fish
Antergos LinuxはArch Linuxベースのディストロなので私の場合はpacmanですが使っている環境に合わせてaptやらdnfやらでインストールして下さい。
公式サイトの下の方に結構な数のパッケージマネージャー向けのガイドが乗ってるので詳しくはこちらを参考にして下さい。
fish shellを使ってみよう
インストールが済んだら早速使ってみましょう。
$ fish
と入力して実行してみましょう。以下のようにfish shellが起動します。
すこしディレクトリ移動等をしてみて下さい。bashとの違いに気づくはずです。
fish shellでは初期状態ですでに便利な補完機能等を使うことができるのでこのままでもbashよりは遥かに親切かつ便利です。
でもこれにもう少し手を加えることでさらに便利になります。
fishermanも使ってみよう
fishermanはfish shell用に開発されたパッケージマネージャーでfish shellのテーマやプラグインを導入できます。
ではfishermanを導入しましょう。コマンドは以下のとおりです。
$ curl -Lo ~/.config/fish/functions/fisher.fish --create-dirs git.io/fisherman
これでfishermanのインストール完了です。試しにプラグインとテーマを一つ導入してみましょう。
fish-bd
以下のコマンドを実行することでインストールできます。
$ fisher install 0rax/fish-bd
これはターミナル上でbdと入力することで今いるディレクトリより上のディレクトリに行くことができるようになるプラグインです(cd を上のディレクトリへの移動に特化させた感じ)。これで “cd ../” とはおさらばです。
bobthefish
以下のコマンドを実行することでインストールできます。
$ fisher install omf/theme-bobthefish
これでインストール完了です。fish shellの外観が変わったかと思います。
これはoh-my-fishというfish shell向けのfishermanとは別のパッケージマネージャー用のテーマですが,これを含むすべてのoh-my-sishのテーマは,” fisher omf/theme-(テーマの名前) “と入力することでfishermanでも利用することができます(実際に入力するときはカッコは不要)。
またこのテーマを含む多くのテーマをきちんと適用させるためにはpowerlineというものの導入が必要なのですが,今回は省略させていただきます。
最後に
fish shellは便利ではあるのですがshellscriptの記法がbashやzshなどと違うところが多いため,shellscriptを使う際は少し注意が必要です。
ただ,fish shellはその不便があってもなおあまりあるほど素晴らしいものなので,みなさんもfish shellを使ってみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
参考にさせていただいたサイト
fish shell
fisherman
https://github.com/fisherman/fisherman/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E
fish-bd
https://github.com/0rax/fish-bd
bobthefish
https://github.com/oh-my-fish/theme-bobthefish
oh-my-fish
https://github.com/oh-my-fish/oh-my-fish
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