編入について本気出して考えてみた

この記事は SYSKEN Advent Calendar 2015 20日目の記事です。

OB枠6人目のたけです。現在は情報分野から離れ、大学で電気的なアレをワッショイしながら生きてます。

さて、ありがたいことに「ノンジャンルでいいから書かないか?というか書け。」との命令をいただきましたので、今回はほとんどの人が経験したことのない「編入」のお話をゆるくしたいと思います。

編入とは?

高専4年や大学3年の春に一部の学科で見られる、見知らぬ人がなんか増えてる現象のことを指します(≠留年)。

もっと真面目に解説すると、高校卒業後に短大や大学などに進まずに高専4年に横跳びしたり、高専卒業後に専攻科に行かずに大学3年に横跳びすることを言います(図1参照)。


図1.学校系統図(1

編入してくる人の思惑は様々であり、
“① 純粋にもっと専門的な勉強をしたいと思って入った人” もいれば、
“② 編入先を踏み台として高校や高専からでは入れないような企業に進むため”
という人もいます。

私自身、①の理由7割、②の理由3割で高校から高専、さらに大学へと編入しました。

 


 

編入のメリット/デメリット

メリット

未知の分野への挑戦
カリキュラム上、高専で5年間で学んだ学生さんは、同じ専攻卒の大学生と比較しても同等かそれ以上のポテンシャルを持つことになります。
しかし、高専のカリキュラムだけではカバーしきれない範囲や、高専の先生方が専門とされていない分野というのも当然存在します。
そういった分野を大学に行って勉強することこそが編入の1番の醍醐味だと思います。

出会い
新たな地での新たな出会いは自分自身の世界を広げることにもつながります。
自分の知らない知識を持った人たちとの出会いは、とても良い刺激になります。その刺激を吸収することで己を高めることができます。

一介の工業高校卒の私がこうして「しすけんぶろぐ」に投稿させてもらっているのも、編入を経験してこの部活、そして尊敬すべき先輩や後輩、同級生に出会えたからです。

学位と学歴
これはすごく汚い話になるのですが、図1のとおり、最終学歴がどこになるかで取得できる学位も異なってきます。
学歴ロンダリング」という言葉もあるように、最終学歴や学位が上に行けば行くほど、良い就職先に就くことができ、高いお給料を貰うことが可能となります。

 

デメリット

お財布事情によろしくない


図2. 進学にかかる必要経費(2(3

図2に示すとおり、国立大学に編入した場合、高専専攻科で学ぶよりも倍以上のお金がかかってしまいます。
これに加えて教科書代や、自宅外なら寮(アパート)費や食費、光熱費などもかかってきます(4
そのため、多くの編入生は奨学金などを借りて勉強しているのが現実です。
「学士」という学位がほしいだけなら専攻科に行くほうがコストパフォーマンスは断然いいです。

やりたかったことができない
これは場合にもよるのですが、「編入先ではこれがしたい!」と思っていたことができないことがあります。
これを防ぐために、事前に公開されているシラバスやカリキュラムを精査し、自分にあった編入先を選ぶことをおすすめします。

 


 

結論

編入を考えている人は、最低でも上に挙げたメリット/デメリットをよくよく考えるべきです。
必死こいて勉強して、高いお金を払って編入した先でやりたいことができずに終わってしまうなんてもったいないですから。

また、「自分はマイノリティであること」に対する覚悟を決めるべきです。

高専からの編入の受け皿的役割である技術科学大学ならともかく、
一般的な大学におけるその年に入学する編入生の数というのは、せいぜい1~2桁程度です(5

学校という一つの社会では、似た者同士で輪(コミュニティ)を作ることが必要となります。
後からその輪の中に入るのは、結構なコミュニケーション能力を要します。
そのため、高専編入初期の私がそうであったように、下手すれば孤立してしまいます。
どうせ最初は知らない者同士なわけですから、編入生は積極的にコミュニケーションをとるべきです。

 


 

終わりに

Advent Calendar にここまでドス暗い話題を投下してしまいすいませんでした。はい。
この記事が編入を考えている学生さんにとって、ほんの少しでも参考になれば幸いです。

最後となりますが、図2のように、高専に在学しているだけでも相当なお金がかかっています。
しかし、高専という環境、特にシステム研究部には、その学費を上回るレベルのモノがその辺にゴロゴロしています。
これを利用しない手はないでしょう。精一杯利用してものづくりを楽しみましょう。

また、あともう少しすれば冬休みに突入します。寮生は地元に帰る時期です。
たまにはご家族に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?

 


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